ホテルの客室家具は、住宅用の家具とは選び方の基準がまったく違います。「デザインが良いから」だけで選ぶと、数年後には傷や汚れが目立って清掃コストがかさみ、結局は張り替えや買い替えが必要になります。実例プランではホテル一式257.4万円(共用部+客室)というケースもありましたが、家具の材質・仕上げ次第でその後10年の維持コストは大きく変わります。この記事では、清掃効率とデザインを両立させる客室家具の選び方を、アイテム別・素材別にまとめます。
客室家具に求められるのは「清掃効率」と「デザイン」の両立
客室家具は、宿泊客が毎日入れ替わる前提で選ぶ必要があります。清掃スタッフが短時間で拭き上げられること、多少ラフに扱われても傷や汚れが目立たないこと——この2つが、写真映えするデザイン性と同じくらい重要な条件です。どちらか一方に寄りすぎると、開業後に必ず困ることになります。
- 清掃効率を無視してデザインだけで選ぶと→毎日の清掃に時間がかかり、人件費がかさむ
- 清掃効率だけで無機質な家具を選ぶと→宿泊単価を上げられず、客室の印象で他施設と差別化できない
素材で選ぶ、汚れに強い客室家具
客室家具でよく比較されるのが、木製・ステンレス製・スチール製の3素材です。
- 木製(突板・無垢)——質感は良いが、水滴や飲み物のシミが染み込みやすく、へこみ傷も目立ちやすい。ウレタン塗装の仕上げを選ぶとシミへの耐性が上がる
- ステンレス製——水拭き一枚で汚れが落ち、へこみ傷にも強い。ヘアライン仕上げなら指紋や小傷も目立ちにくく、清掃スタッフの負担が最も軽い
- スチール製(粉体塗装)——ステンレスよりコストを抑えやすいが、塗装が剥げると下地がサビることがあるため、水まわり付近の使用は避けたい
客室全体を1素材でそろえる必要はありません。「宿泊客の手が触れる天板や取っ手まわりはステンレス、脚や框は木製」のように部位ごとに素材を使い分けると、デザイン性と清掃効率を両立できます。

アイテム別の選び方
客室でとくに汚れ・傷のトラブルが多いのが、コンソールテーブル、デスク、収納棚の3アイテムです。
- コンソールテーブル(荷物置き)——スーツケースを直接置かれることが多いため、天板は耐荷重と耐傷性を優先。角に丸みのあるデザインだと、宿泊客のぶつかり傷によるクレームも減らせます
- デスク(ワークデスク)——ビジネス利用が多い施設では、飲み物をこぼされる前提で選ぶのが安全です。天板の端に立ち上がりのある形状、または耐水性の高い仕上げを選びます
- 収納棚・シェルフ——アメニティや消耗品の補充がしやすい高さ・奥行きにしておくと、客室清掃の動線が短くなります。可動棚にしておけば、備品の入れ替えにも対応できます

客室数と施工予定エリアの広さを送っていただければ、家具一式の概算を無料でお出しします。LINEで写真や図面を送っていただくだけでも大丈夫です。図面がなくても大丈夫です(フォームでのご相談はこちら)。
開業前に決めておきたい、発注のタイミング
客室家具をサイズオーダー・カラーオーダーで揃える場合、製作には1〜3ヶ月ほどかかります。内装工事のスケジュールが決まった時点で、部屋タイプごとの家具リストと仕上げ(素材・カラー)を先に確定させておくと、施工と搬入のタイミングがずれずに済みます。急ぎでオープンを控えている場合は、在庫があればすぐに手配できるアウトレット什器(アウトレット・セール)も選択肢になります。

客室数が多い施設ほど、家具1点あたりのメンテナンスコストの差が総コストに直結します。ホテル開業の一式プランはホテル開業サポートのページで実例とあわせてご紹介しています。法人・店舗でのご利用は法人のお客様へもご覧ください。
開業のご相談を承っています
サイズオーダー・カラーオーダーは全商品で対応しています。図面をお持ちでなくても、店舗の広さと席数をお伝えいただければ什器一式のお見積りをお出しできます。法人・個人事業主の方は法人会員登録(無料)で優遇価格をご案内しています。
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